『ゼロ金利政策とは?』
こんにちは、万年主任です。
前回は日銀の政策の話をしましたが、今回も引き続きの内容です。
ゼロ金利政策の目的
ゼロ金利政策の功罪
預金より投資が良い?
日銀の政策の中で、皆さんの生活に直結するものといえば、「ゼロ金利政策」ではないでしょうか。
ゼロ金利政策というと大体の方は、銀行の預金金利をゼロにすることじゃないの? と思われるかもしれません。
結果的にはそうなってますが、厳密には銀行間の貸し借りの金利をゼロにするというものです。
無担保コール翌日物金利というものですね。
一般銀行の金利は、銀行自身が自由に決められますので日銀は間接的に関与しています。
これについては、
で、詳しく触れていますので参考にしてください。
ゼロ金利政策の目的
ゼロ金利政策は、1998年の経済混乱期に一時的な緊急政策として始まりました。
1998年は、金融市場も混乱して銀行も経営状態が悪くなり、資金に余裕がンくなりました。そうなると、ちゃんとした優良企業にお金が回らなくなり、倒産する企業が増え、さらに混乱するのではないかと心配されました。
そこで日銀は、銀行間のお金の貸し借りの金利をゼロにすることで、資金の融通をしやすくし、優良企業にお金が回りやすくなるようにしました。
これが本来のゼロ金利政策の目的です。
ゼロ金利政策の功罪
資金が回りやすくなるという点では一定の成果のあったゼロ金利政策。
しかし、負の側面もあって「不良債権の処理を遅らせているだけ」とい指摘もあるのです。
どういうことかというと、資金が回りやすくなるということは、ダメな企業にもお金が融資されてしまうという場面も多く出てきます。本来であれば、自然淘汰されるべき企業が延命されてしまい、貸したお金がなかなか回収できません。
働いてる方には申し訳ないですが、ダメな企業は延命せずになくなって、優良企業に資源を集中させたほうが経済には良いですからね。
資金が回りやすいということは、良い面、悪い面があるということですね。
預金よりも投資が良い?
ゼロ金利政策では、投資に回されるお金も増えました。
銀行に預金していても利息がほとんどつかないので、それだったら投資に回そうと考えた人が増えたんですね。株やFXが流行りましたよね。
僕も、預金は生活防衛資金を最低限預けておくだけでいいと考えてます。
残りは投資に回すべきですね。
ゼロ金利政策の歴史
このゼロ金利政策ですが、さきほど一時的な緊急政策と言ったのには理由があって、実はずっと続いていたわけではないのです。
2000年に一旦は解除されたのですが、2001年の同時多発テロに伴う経済混乱で再導入されました。その後、2006年まで続きます。
しかし、2008年のリーマンショックで三度導入されました。
以上が日銀の政策、ゼロ金利政策のざっくりとした解説でした。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。